1.基本図書(必読!)

日本の社会保障   (岩波新書) [新書]

広井 良典   岩波書店 (1999/1/20)

 

 内容

少子・高齢化の進行や経済の低成長に伴って,社会保障の今後が問われている.医療,年金,福祉など個別分野ごとの課題を明確にしながら,全体像をとらえる必要がある.原理に遡って考えるために歴史的な展開を検証しながら,21世紀の福祉の姿を考えるグローバルな視点を提出し,「公私の役割分担」を中心に,改革の方向性を提示する

 コメント

必読書であるのみならず、この書の理解が、出発点になる。広井氏の他の著作も、全て熟読するにふさわしい良書。
2000年以降の動向を含めた続編が望まれる。

介護保険の意味論 ― 制度の本質から介護保険のこれからを考える   [単行本]

堤 修三    中央法規出版 (2010/10)

 

 内容

 ますます進む人口の高齢化、膨らむ一方の社会保障費…これからの介護保険のあるべき姿は?制度施行から10年。厚生省(当時)で介護保険の誕生に深く関わった著者が制度の本質を解き明かし、改正議論に一石を投じる。

 コメント 

現時点において、介護保険制度の本質的理解に尤も有用な書。必読。

当事者主権     (岩波新書 新赤版 (860)) [新書]

中西 正司・上野 千鶴子     岩波書店 (2003/10/22)

  

 内容

障害者,女性,高齢者,子ども,不登校者,患者など社会的な弱者として「私のことは私が決める」という最も基本的なことを奪われてきた当事者たちが,近年,様々なところで発言し,社会を変革している.障害者自立生活運動を長年行ってきた中西氏と,高齢者・女性の新たなネットワークを提唱している上野氏が,当事者運動の実際,そして可能性を熱く語る。

 コメント 

利用者本位、利用者主権という概念についての啓蒙書。福祉思想の現在を理解するのに最適。